山形・鶴岡東の佐藤監督に聞く 甲子園で東北勢躍進の理由

公開日: 更新日:

――仙台育英(宮城)の佐々木監督も同様に「情報網も発達し、強豪校がどんな試合、練習をしているのかが地元にいてもわかるようになった。物的な面も距離感がなくなった」と話していました。

「ははあ、距離感ですか……。聖光学院さん(福島)、八戸学院光星さん(青森)、盛岡大付属高校さん、花巻東さん(ともに岩手)などは甲子園でも勝ち続けています。練習試合が行える近隣県にそうした学校が増えていますので、甲子園強豪校というものが身近になっていることはあるかもしれません。その意味でも距離感は縮まっているのでしょう。といっても、ウチなどはまだまだですよ。東北大会などで戦っていて(選手が)萎縮することもあるくらいです。現在の東北地区は本当に強い学校ばかりですから」

■「仙台に楽天が来たのは大きい」

――他にも理由はありますか?

「05年に楽天が仙台に来たことも大きいのではないでしょうか。昔はプロ野球をじかに見ようと思ったら、それこそ東京まで出なければならなかった。地方での試合もありましたが、タイミングが合わなければそれまで、でしたから。今の子供たちはプロというものを、昔ほど遠くは感じていないのかもしれません」

――東北では以前よりも「プロになりたい」という子が増えているのですか?

「それはわかりませんが……私が子供の頃はプロというのは雲の上の存在。その距離が縮まったことはあるかもしれません。山形にも楽天の二軍が本拠地を置いていますからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり