三木谷氏“現場介入”の波紋…アマ球界に「楽天離れ」の可能性
楽天のチーム関係者は、今後頭を痛めることになりそうだ。
7月、田代打撃コーチの退団で三木谷オーナーの「現場介入」が大々的に報じられて以降、アマチュア球界から「白い目」で見られているからだ。
打順や選手の起用法にまで口を出す三木谷オーナーのやり方にはすでに他チームの首脳陣や選手からも「やり過ぎ」という声が噴出している。当の三木谷オーナーはそんな声もどこ吹く風。いまだ悪びれることなく球団への介入を続けている。この影響で、今オフのドラフト有力候補選手らの「楽天離れ」が始まっているというのである。
あるパのスカウトによれば、ドラフト1位候補の有力投手の学校関係者は先日、楽天から調査されていることを知った上で、「野球の素人がアレコレ指示を出す楽天だけにはウチの選手を入れたくない。プロ入りしても期待通り育ててくれないですから」と露骨に嫌悪感を示していたそうだ。今のままでは、楽天がドラフト会議で指名した有力選手が相次いで入団拒否をする可能性すらある。
楽天は一昨年のドラフトで5球団競合の末、くじ引きで松井裕を獲得。昨年もヤクルトと競合の末、安楽を取るなど、クジ運は抜群だが、三木谷オーナーの現場への口出しが続く限り、今後はドラフトで苦労しそうだ。