プロも顔負け 夏優勝の東海大相模を支える「全国スカウト網」
「あれだけの戦力を抱えながら、なぜ、コンスタントに甲子園に出て、優勝できないのかが分からない」
こう言ってクビをひねるのは在京球団のコーチ。20日、夏の甲子園大会を制した東海大相模(神奈川)に関してだ。
01年以降の15年間、春夏合わせて計30回の出場機会がありながら、甲子園出場は6回。うち優勝は春夏1回ずつ。夏に限れば実に45年ぶりの全国制覇になる。
このコーチはつい最近まで、親戚が東海大相模の野球部に在籍していたため、時間があるときに練習を見に行った。神奈川県内のライバル校にも足を運んだが、「横浜や桐光学園などと比べても、戦力はズバ抜けています。他の学校ならエースや4番になれる選手がゴロゴロしていますから。あれで勝てないのは門馬監督の選手起用や采配に問題があるからでしょう」というのだ。
■勝てない監督は系列校に異動も?
東海大相模の戦力が他校を圧倒しているのは確かだ。
例えば背番号「11」を付けた2番手投手の吉田凌は兵庫県の兵庫北播リトルシニア出身。日本代表として世界大会ベスト8の実績があり、地元関西の強豪校はもちろん計100校から誘われた逸材。プロも注目する選手だ。