右腕に7度メスを入れ復活 ヤクルト館山語るリハビリの辛苦

公開日: 更新日:

「今は先は見ていない。必要とされるまでやりたいという気持ちしかありません」

 こう語るのは、ヤクルトの館山。09年の最多勝を獲得するなど、エースとしてチームを牽引した右腕は昨年4月、自身3度目となる「トミー・ジョン手術」を受けた。リハビリを重ね、6月28日の巨人戦で814日ぶりの一軍登板を果たすと、11日のDeNA戦で実に1019日ぶりに勝利した。不屈の男を直撃した。

――13年、14年と2年連続の「トミー・ジョン手術」を経て復活し「2年間、時が止まっていた」と言ってましたね。リハビリで一番つらかったことは何ですか?

「すべてですかね。中でもつらいのは手術と診断されて実際にメスが入るまでの期間。リハビリが始まれば日々の変化を楽しめ、成長も感じられるんですけど、これから再び肘の痛みと闘うんだと考えると……」

――手術しても肘は痛むものですか?

「痛いという思いしかないですね。入院中は痛み止めを服用できますが、肘の可動域を広げる段階で薬を飲んでしまうと、動かし過ぎてまたダメになる危険がある。あとは寝るのが大変。寝返りを打って肘に負担がかかると激痛が走る。睡眠時は専用のギプスをはめて対処していました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…