杉内手術で左腕先発激減…巨人に早くも来季“投壊危機”
理由は緊迫した場面で長年投げ続けた勤続疲労なのは明らか。週に1度の先発なら、負担も少ない。うまくいけば、手薄な左の先発を補うこともできる。
実際、09年オフに原監督は山口に先発転向指令を出したことがある。それが、開幕してすぐの10年4月に早々と中継ぎに復帰させた。今度は山口が抜けた中継ぎ陣が手薄になってしまったからだ。もし実現すれば、この時以来の再転向となる。
今秋のドラフト会議にも影響が出る。まだ決まっていない1位指名に投手、捕手、打者といった情報が飛び交う中、夏の甲子園優勝投手の東海大相模の左腕・小笠原が筆頭候補。県岐阜商のMAX152キロ右腕・高橋は回避する可能性が出てきて、明大・上原、駒大・今永の即戦力左腕は評価を上げそうだ。2位以下も「左腕」の洗い出しといった戦略の再考が迫られる。
杉内の手術だけでなく、このオフの巨人は、チームを大手術することになりそうだ。