内海も村田も…巨人の不振でハッキリした「複数年契約」の害
ヤクルト監督時代のノムさんの口癖を思い出す。
「選手の複数年契約は百害あって一利なし。やってもやらなくてもカネがもらえるというんじゃ、甘えが出るに決まってる。古田、池山を見てみい」
こう言って当時の主力選手をバッサバッサと斬り捨てていたものだが、巨人の原監督は今、同じような心境ではないか。
借金2で3位に沈む巨人。前カードの広島戦でも連敗を喫し、もう1カ月も連勝と勝ち越しがないドン底状態だ。
開幕から一向に調子が上がらない主力に指揮官は不満タラタラ。中でも厳しい視線を向けられているのが、複数年契約を結ぶ高給取りである。
4年契約が切れた13年オフに新たに2年契約を結んだ阿部慎之助(36)は、その年から成績が急降下。年俸5億1000万円の今季も打率.255、4本塁打とサッパリだ。故障で2度も二軍落ちした。3年10億円という大型契約2年目の村田修一(34)も打率.226、3本塁打。ここ2試合はスタメンを外れる体たらくである。