今季未勝利の松山英樹 「部門成績」に出た王者スピースとの差
2人の各部門成績を比べると、ドライバー飛距離、フェアウエーキープ率、パーオン率では松山がスピースを上回った。
ところが平均パット数はスピース1.697(ランク1位)に対して松山1.744(26位)と課題のパットに違いが出た。平均ストロークでもスピースの68.984(1位)、松山69.954(12位)だった。
■ボギーにイラッとしているようでは…
ゴルフライターの吉川英三郎氏が「バウンスバックで2人の差がよくわかる」と指摘する。
ボギーを叩いた次のホールでバーディーかイーグルを奪う確率であり、スピースは昨季21.72%(40位)から27.66%(6位)と良くなっているのに対して、松山は18.64%(112位)から18.41%(148位)と悪くなっている。
「つまり松山は気持ちの切り替えが悪く、ミスを引きずっていることがよくわかります。トッププロはこのバウンスバックで上位に顔を並べており、ミスしても決してあきらめない強い闘争心があることがわかります」(前出の吉川氏)
ボギーにイラッとしているようでは、2勝目はまだまだ遠い。