「心意気の低さ露呈」 男子プロの“寄付方法”に評論家が疑問符
「700万円近いんですか? 少しでも役に立てれば凄くうれしい。自分も楽しみながら、被災された地域の方に何か喜んでもらえるようなことをしたいです」
先週の試合で単独2位の大山志保(38)が賞金630万円に加え、コースレコード賞30万円、ベストスコア賞30万円の計690万円全額を東日本大震災の被災地に寄付する。
同じ週に行われた男子大会では、大会会場が水害被害に遭った地域と近かったことから、選手会長の池田勇太が出場選手に賞金の10%の寄付を呼び掛けた。とはいえ、10%なら優勝の金庚泰が300万円、石川遼は6万7500円、小田孔明は6万円にしかならず、大山の額に遠く及ばない。評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「大山が全額を寄付しただけに、男子プロの寄付がなんだかとってつけたように見えて仕方ありません。米ツアーでは、ゲーリー・プレーヤーが全米オープンで優勝して全額を寄付したことがありましたが、汗水たらして稼いだ賞金だから、心がこもっているし、価値があるのです。それが、わずか10%程度の金額でチャリティーをしたと恩着せがましくいわれても、とってつけた感がぬぐえません。男子プロの心意気の低さを露呈したようなものです」