アジアとW杯のサッカーは別物であることを忘れてはいけない
例えばスペインがポゼッションサッカーで成功すると、すぐに取り入れようとします。その試みは間違っていません。間違ってはいないけど、そろそろ日本サッカーの土台をつくっていく時期に来ていると思います。
花が開くまで長い時間がかかるでしょう。でも「日本スタイル」を確立しない限り、ドイツみたいにW杯で安定した成績は残せないと思います。
W杯に関して言っておきたいことがあります。
アジアとW杯とではサッカーが「別物」です。
このことを決して忘れてはいけません。
アジアでは主導権を握る攻撃的なスタイルで勝てます。しかし、W杯はそうじゃない。アジアでの戦いを通して代表チームのベースをつくる際、そのベースをどうW杯仕様に発展させていくか。重要な課題だと思います。
W杯からチームメートの伊野波(雅彦)も帰国し、ジュビロのために頑張っています。ブラジルでは試合に出られませんでしたが、代表チームのために雰囲気づくりなど献身的にやっていたと聞いてます。そういう姿勢はジュビロに戻っても変わらない。ただし、その思いが強過ぎるのか、今はちょっと風邪をひいちゃってますけど(笑い)。
彼には、不完全燃焼感をJ2に思いっ切りブツけて欲しいと思います。