他球団の選手は白旗…ソフトバンク「オフの戦力補強」リスト
ある球団関係者は「外国人補強もしますよ」と、こう話す。
「といっても、何億円もするメジャーリーガーを獲得するわけじゃない。若くてイキのいい選手を育てて、数年後の主力選手にするためです。それで成功したのが11年に獲得した中継ぎのバリオス(27)。ケガや手術もありましたが、辛抱強く鍛えた結果、今季は30試合で20ホールドと活躍した。来年には筑後のファーム施設が完成しますからね。そこで徹底的に鍛える予定です」
筑後の施設は総工費60億円。メーングラウンド、サブグラウンド、室内練習場にクラブハウス、選手寮とありとあらゆる設備が整っている。
冒頭の選手が言う。
「球界でもソフトバンクに入りたいという選手は山ほどいるうえ、逆はほとんどいない。そこが何よりも怖い。流出がなければ、戦力ダウンを防げますからね。たとえ、他の選手との併用でも他球団以上の年俸がもらえるのだから、誰も出て行きたがらないわけですよ」
育成と補強の天秤をカネで支えているソフトバンク。ライバル球団は試合で勝つより、孫正義オーナーに野球を飽きさせることを考えた方がよさそうだ。