NPB調査委に問われる 野球賭博「真相究明」への本気度
しかも、この大鶴氏がからっきし体制に弱い。検事時代、当時の野党党首で現生活の小沢一郎代表を追い込もうと「陸山会事件」をデッチ上げた張本人とされるし、当時も「与党・自民党の意向に沿ったのだろう」と指摘されていた。元検事で弁護士の落合洋司・東海大法科大学院特任教授はこう言う。
「本来は賭博罪なのだから警察に告発すればいい。それをせず、第三者委という分からない組織が調べていること自体、『明るみになったらマズイことがあるのでは』という国民の疑念を招くのではないか。プロ野球に対する信頼をさらに低下させ、結局はファン離れを加速させることになると思いますね」
こんな心もとない調査では、ファンの疑念は払拭されないだろう。