違法バカラの笠原に大甘処分も 賭け横行の巨人に“隠蔽体質”
当時、黒い霧事件を独自に調べたという坂井氏は今回の処分について「3人の解雇は当然だが時間がかかり過ぎ。世間の反応を見ながら処分を決めたという印象は拭えない」と語った。
この日の会見で巨人は「3人もの選手が野球賭博を行うに至った背景」としてバクチの常習化を挙げた。選手、コーチ、職員など、276人を対象にした球団の聞き取り調査の結果、笠原ら3人を含めた10選手が賭け麻雀を、11選手が賭けトランプを行っていたと明かし、「こうした行為が賭け事に対する認識を鈍らせる土壌となっていたことは否定できない」とした。普段から当然のようにバクチをやっていたから認識が鈍ったというのだが、本当にそうなのか。
巨人は野球賭博事案についての発表の中で、これまで明かされなかった新事実についても言及している。笠原、福田、松本が一般客が入れないようなカジノでバカラ賭博をやっていたことを認めたうえで、こう発表したのだ。
昨年4月、笠原が知人にバカラ賭博の店に連れていかれて勝負をし、数十万円を受け取ったとして、「反社会的勢力が選手に接近してくる手口に引っ掛けられた可能性が高いと判断し、受け取った金は全額、知人に返金させて、二度とバカラ賭博など行わないよう誓約させた。だが笠原は、その後もカジノでの賭け事を続け、松本も笠原に誘われカジノでバカラ賭博をしていた」と、述べたのだ。