テスト生は全員合格? 楽天“再生工場”フル稼働の裏事情
そこそこ名の知れた連中が倉敷マスカットスタジアムに集まった。
倉敷市内で行われている楽天の秋季キャンプ。12日、入団テストを受けるべく姿を現したのが前広島の栗原(33=内野手・写真)、前ソフトバンクの金(29=投手)、前ロッテの川本(33=捕手)だ。すでに11日に現地入りしていた前中日の山内(30=投手)と共に、再起をかけたテストを行った。
最も注目された東北出身(山形)の栗原は06~09年まで4年連続20本塁打をマークしたスラッガー。右ヒジのケガからの復活に執念を燃やしている。他の3人もそれなりの場数を踏んできた選手たちだ。
「テストの合否は先ですが、4人とも合格という可能性はあります」とマスコミ関係者。
楽天はロッテからFA宣言した今江(32)の獲得に乗り出している。星野球団副会長も「ウチに入れば光る。まだまだ働き盛り」と高く評価。近日中にも正式に獲得の意思を表明するとみられているが、ネックとなるのが2億円の年俸だ。
交渉ではこの額をベースに複数年契約となるのは避けられない。渋チンの楽天では今江を獲得した時点で、それ以上のカネを補強につぎ込むわけにはいかなくなる。そこで、大した元手がかからない戦力外選手をかき集めたというわけだ。
来季の楽天は彼らが再生するか否かにかかっている、と言っても過言じゃない。