西武1位・多和田の地元はドラフト当日“住民総出”で大宴会
多和田は子供の頃は「借りてきた猫のようにおとなしかった」(もと子さん)というが、学校などではヤンチャ坊主で知られていたようだ。
■村長が後援会長に立候補
多和田が育った中城村北浜は141世帯という小さな集落。それだけにドラフト当日は蜂の巣をつついたような大騒ぎとなった。
もと子さんが言う。
「最初は自宅で親戚を呼んでお祝いをしようと思っていたんです。でも、上のお兄ちゃん2人も高校まで野球をやっていましたからね。兄弟3人分の同級生や友達、恩師の方々も3人分、やってきた(笑い)。そこで急きょ、歩いて2、3分のところにある公民館を借りてお祝いすることになりました。そうしたら隣近所の人たちもいらっしゃって、地元の議員さんたちまで見えられた。まさかまさか、です。沖縄ではお祝いの時には中身汁(豚のモツを使った、鰹節だしベースの吸い物)を振る舞うんですが、大鍋3杯あっても足りない。全員には行き渡らなかったと思いますよ」
「飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎです。それでも平日の夜だったので、みんな11時くらいには解散しましたよ。これが金曜や土曜の夜だったら何時まで騒いでいたか……」(真次さん)