有利なプレミア12で3位後退 侍J「17年WBC」へ大きな課題
日本とは対照的に優勝した韓国は、金寅植監督が「こんな大会がどこにあるのか!」と憤慨したように、日本と比べて不利な要素が重なった。天母球場で火災が発生したため、準々決勝が開催不可能に。韓国とキューバは急きょ、台中に移動してゲームを行った。しかも、準々決勝の日程は試合当日の午前0時に決定するなど、ドタバタだった。
日本開催の準決勝も、不可思議だった。事前の日程では、予選B組1位の日本とB組3位の韓国は、20日に準決勝を行う予定だったが、なぜか19日に日本の試合が組まれ、それに合わせて急きょ、韓国も試合が1日繰り上げとなって、早朝便で慌ただしく日本に移動した。
さらには、日本戦にかかわらず日本の審判が左翼線審についた。サッカーなどの国際大会で自国の試合に自国の審判がつくのはありえないことだが、日本は環境の良さ、待遇の良さを生かせず、韓国に敗れ去った。
「日本のための大会」で結果を残せなかった勝負弱さが克服できない限り、17年3月のWBCでは今回以上に苦戦を強いられるのは間違いない。