有利なプレミア12で3位後退 侍J「17年WBC」へ大きな課題
「プレミア12」で3位に終わった侍ジャパンの小久保監督(44)は、総括会見で「投手陣にある程度の役割を伝えた方がいい」と課題を挙げた。抑えを最後まで固定できなかったことが響き、準決勝の韓国戦では継投失敗。逆転負けを喫した。
投手の役割の明確化は当然のこととしても、今回の3位敗退は成績以上に日本のもろさを露呈したといえる。
「プレミア12」は、世界一決定戦と銘打っているものの、MLBがメジャー40人枠の派遣を拒否し、中南米各国も多くの有力選手がウインターリーグに参加しているため、大半の国は二軍、三軍レベルのメンバーしか集まらなかった。
「しかも、今回は20年の東京五輪での野球復活に向けてのPRという要素もあって、日本が有利に戦える環境があった。大会の使用球は日本の統一球。台湾で行われた1次ラウンドでは参加12カ国で唯一、全5試合がナイター。10億円超といわれる巨額の放映権料を払った日本のテレビ中継に合わせたからですが、開催国の台湾ですら、ナイターの翌日にデーゲームが組まれた。日本のように特別扱いされている国ははなく、他国よりも調整は楽だったはずです」(放送局関係者)