北の湖理事長急逝で始まるモンゴル勢の賜杯“たらい回し”
問題は貴乃花親方が、いつ理事長になるか。それを待たない限り、白鵬は引退できない。かといって、9月場所を休場したように体にガタもきている。
これまでのように賜杯を最大目標に、無理して相撲を取り続ければ、ケガで引退を余儀なくされかねない。だからこそのたらい回しだ。
22日に幕を閉じた九州場所は日馬富士が2年ぶりに優勝。24日にビデオリサーチ社が発表した千秋楽の視聴率は、今年の相撲中継最高となる16.4%を記録した。しかし、ファンの注目にもかかわらず、優勝の可能性のある力士が全員負けて決まるという、締まらない結末だった。
中でも白鵬はほとんど力を出さずに負けた。初日から12連勝しながら、日馬富士ら同じモンゴル勢に3連敗したことに、23日の横綱審議委員会では守屋委員長が「力が入っていない。何が理由でそうなったのか」とクビをひねっていたほどだ。
白鵬の企みはすでに始まっているのか……。