岩隈を「1年12.1億円」で買い叩いたマリナーズの手練手管
「マリナーズもうまいことやったもんだ」――。
今、メジャー関係者の間ではこんな話でもちきりだという。今オフ、FAになったエース格の岩隈久志(34)を安く買い叩いたからだ。
岩隈は、マリナーズのクオリファイング・オファー(QO、1580万ドル=約19億4340万円)を蹴ってFAに。
今月6日にドジャースと「3年総額4500万ドル(約54億円)」で合意したが、その後の身体検査で異常が見つかり、16日に破談。その翌日にはマリナーズが1年1000万ドル(約12億1000万円)で再契約した。2年目以降は球団に契約の選択権のあるオプション。
3年連続で190投球回をクリアすれば、総額で4750万ドル(約57億円)に達するとはいえ、岩隈の足元を見るかのように年俸を1000万ドルまで下げて、まんまと獲得に成功した。
■ド軍破談情報はシアトルがリーク?
マリナーズは岩隈をエースでサイ・ヤング賞右腕のF・ヘルナンデスに次ぐ先発として高く評価。ここ2年間は故障がちとはいえ、引き留めを図ったのはベテラン右腕の体調管理に絶対の信頼を寄せているためだ。