岩隈を「1年12.1億円」で買い叩いたマリナーズの手練手管

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 チームは岩隈が加入した12年以来、メディカルスタッフが総力を挙げてフィジカル強化、故障防止に細心の注意を払ってきた。移籍1年目はチーム内の投手陣と比べても体力、筋力が劣っていたため、特別に強化プログラムを組んで、メジャーの環境で耐えられる体をつくらせた。2年目以降も「クマ(岩隈)プログラム」と呼ばれる専用の強化メニューに沿ったトレーニングおよびケアが行われている。

 11月にセミナーに出席するため来日したリック・グリフィン・チーフトレーナーによれば、自転車のチューブやバランスボールを使って肩甲骨の外回旋の筋肉を鍛えたり、登板の翌日には下半身強化のためプールトレーニングも取り入れているそうだ。肘を強化するダンベル運動では、入団当初は1350グラムだった重さが今では2268グラムで行っているそうだ。

「マリナーズは岩隈がドジャースと、ほぼ合意しながら、身体検査で白紙に戻ったという情報を意図的に流したといわれています。そうやって岩隈に重大な異常があると吹聴することで他球団を牽制、間髪を入れず契約にこぎつけたのです。岩隈の体の隅々まで知り尽くしているマリナーズだからこそできたこと。作戦勝ちですよ」とは代理人関係者だ。

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