巨人岡本「グアム自主トレ」初参加に隠された球団の思惑
その岡本5日、自主トレ先のグアムに出発した。メンバーは主将の坂本、長野、村田、実松、和田の計6選手。坂本に誘われて初参加が決まったという。これも球団の後押しがあったともっぱらだ。
「当初は現役を続行するはずだった由伸新監督と沖縄で自主トレをする予定だった。それが急転、監督就任で頓挫してしまった。球団としては、しかるべき主力に岡本の面倒を見させたい。そこで主将の坂本に打診して快諾されたということ。グアム組には坂本と村田といったレギュラー陣がいる。順調な打撃面ではなくて、主に守備面を学んで欲しいという思惑があるようです」(球団関係者)
初参加の岡本はこの日、緊張気味だった。「村田と三塁のポジション争い? 争うとかそんなレベルじゃないんで。村田さんから学んで1試合でも1打席でも多く試合に出られるように頑張るだけ」とボソリ。周囲の期待には無頓着なようだが、先輩の村田の方はかねて「岡本にはボクの全てを伝えたい」と全面サポートを約束している。
金銭面の心配も無用だ。実松によると、今年からリーダーの阿部がメンバーから抜けたことで、「(坂本)勇人、長野、(村田)修一、ボクの4人で全部を割ります」とキッパリ。先輩たちが約250万円ずつを負担してくれるのも、岡本への期待の表れといえる。当の本人は「去年は初めにケガをしてしまったんで、1年ケガをしないようにしたい」と最後まで謙虚だったが、高卒2年目でレギュラーに定着した坂本のように、周囲はこぞって岡本をレギュラーに押し上げたいと願っている。