八角理事長が号令 ついに始まった相撲協会“大掃除”の標的
この親方によれば「裏金顧問に籠絡されて正式な理事長を置くことに反対したのは貴乃花、千賀ノ浦、伊勢ケ浜、宗像、徳川の5理事。それ以外の尾車、鏡山、二所ノ関、出来山、友綱、海老沢の6理事は理事長を置くべきと主張した」そうだ。
■協会内を盗聴器検査まで
裏金顧問一派のやりたい放題はカネの問題にとどまらない。八角理事長は仕事始めの5日、訓示以外にも異例ともいうべきことを行っている。
「職員が安心して業務に取り組めるよう、協会内に盗聴器が仕掛けられてないかどうか、業者に調べさせたのです」と、前出の親方が「盗聴器検査」の背景をこう解説してくれた。
「裏金顧問は北の湖体制下で、かなりの恐怖政治を敷いた。顧問に歯向かってクビにされた職員や親方は一人や二人じゃありません。顧問の経費の使い方について、正論を吐いた人まで飛ばした。いつしか裏金顧問が協会内部に盗聴器を仕掛けているというウワサが広まって、職員は協会内でうかつに話もできない状態だったのです。つまり盗聴器検査をしなければならないほど内部の空気はすさんでいた」