2020年東京五輪は野球選手から禁止薬物違反が続出する?
20年東京五輪で追加種目としての採用が有力視される野球に、世界反ドーピング機関(WADA)が重大な関心を寄せているという。
言うまでもなく、選手から禁止薬物違反者が続出しかねないからだ。何しろ米国球界は薬物汚染がひどい。レギュラーシーズン中はメジャー、マイナーも含めてドーピング違反のニュースが絶えない。
大リーグ機構(MLB)は米国反ドーピング機関から独立した検査機関を設けるなど、自前で対策を取っている。MLBの禁止薬物規定はWADAに準拠しており、検査は厳格なことで知られる半面、抜け道もあり、禁止物質の使用を隠蔽する薬物が開発されるなど、「イタチごっこ」の状態だ。
仮に野球が東京五輪の追加種目に選定されても、MLBは現役メジャーリーガーを派遣しない方針を打ち出している。各国ともマイナーリーガー主体でチーム編成される見込みだ。中南米出身のマイナーリーガーには、ヤバい薬を使ってでもメジャーでの成功を夢見る選手がゴマンといる。五輪に出場すれば、メダル候補に挙げられるであろうドミニカ共和国、メキシコなどから違反者が出る可能性は否定できない。