大阪国際Vでリオ確実も…福士加代子を待つ本番レースの壁
陸連の酒井勝充強化副委員長は「派遣設定記録を破り、非常に評価できる。福士、竹中、重友、加藤の4選手が積極果敢にいってくれた。前半からハイペースで刻んでいかないと、世界で戦えない」といったが、その通りだろう。
この日解説したシドニー五輪金メダルの高橋尚子さんは、五輪本番前は、5キロのラップを男子並みの15分50秒にするため練習を積んでいた。五輪で金を取り、翌年のベルリンマラソンでは、女子初の20分切りで2時間19分46秒の世界新記録(当時)で優勝した。このぐらいの選手だから自分でレースをつくり、最後にライバルを振り切ることができるのだ。あと6カ月とちょっとで、それを福士に求めるのはあまりに酷だろう。