ひしめく先発10人 ドジャース前田「ローテ落ち」に現実味
ともにメジャー2年目で、昨季途中から先発で起用された昨季6勝(6敗)のボルシンガー(28)、同5勝(5敗)のフリーアス(26)の両若手右腕はローテ入りに虎視眈々。昨季は右肘痛で離脱したマッカーシー(32=約13億円)、肩の故障で全休した韓国人左腕の柳賢振(28=約8億円)の故障組も、今季から復帰予定。昨年12月に総額3000万ドル(約35億4000万円)で獲得したキューバ人右腕のヤシエル・シエラ(24)も含めて何しろドジャースは計10人もの先発投手を抱えているのだ。
■高年俸選手を優先起用
1月に8年契約で入団した前田の年俸は約3億6000万円。メジャー経験の浅いウッド、ボルシンガー、フリーアスの3人を除いた7人は、いずれも前田をはるかに上回る高給取り。メジャーでは年俸の高い選手が優先的に起用される傾向があることを考えれば、結果を出さない限り、その立場は厳しいと言わざるを得ない。年俸の高い選手は長い目で見てもらえても、メジャー平均年俸(約4億5000万円)を下回る前田は見切りを付けられるのもそれだけ早いということだ。