「ザトペック投法」が武器のDeNAドラ2熊原は“全力少年”
「皆さん、純粋に野球がうまい。投げてる球もコントロールが良くて、さすがプロだと思うことがいっぱいです」
DeNAのドラフト2位右腕の熊原健人(仙台大)が汗をぬぐいながらこう言う。
元阪神の村山実氏の「ザトペック投法」に似た特徴的なフォームから、力強いストレートが武器のルーキーは昨17日、プロ初の対外試合となる韓国KIA戦に2番手で登板。2回を投げて4安打3失点。2盗塁を決められると、2イニング目の五回には反則投球を取られるなど、プロの洗礼を浴びた。
「3失点は自分の実力。低めの重要性を身をもって思い知った」と語った熊原は、「僕は大学の時から常に、野球が下手くそだと思ってやってきました。足りないことを埋めて日々、進歩したいと思っています」と意気込んでいる。
キャンプ序盤に早速、先輩の久保裕也(35)に教えを請うた。自身が課題とするフィールディングを向上させるためだ。
捕球からスローイングまで一連の動作でスムーズに送球できるようになるにはどうすべきか、熱心に耳を傾けたという。