“超変革”求めるがゆえ…金本阪神に燻ぶる「3つの火種」
「金本監督は投手交代などブルペン全般について矢野に任せる方針。香田、金村両コーチよりも上の立場で実質的に投手部門を仕切ることになる。投球フォームなどの技術面についてはさすがに香田、金村両投手コーチに任せていますが、メンタル面や球種の習得、そしてクセの指摘や修正などの助言をしている」
矢野コーチが投手部門の事実上のトップならば、投手コーチの影は薄くなる。
「そもそも金本監督は、投手コーチとして広島OBの大野豊氏を招聘したかったが、かなわなかった。その後、人選は難航し、最終的に二軍投手コーチだった香田コーチを一軍に引き上げざるを得なかった。金村コーチにしてもコーチ経験がない。そういう立場で金本監督や矢野コーチに対して、投手起用や継投、練習、育成方針についてはっきりとモノを言えるかは疑問。コミュニケーションが円滑にいかず、投手陣がワリを食わなければいいですが……」(前出の放送関係者)
キャンプ終盤に左脇腹痛で離脱したヘイグ(30)の問題もある。
金本監督は「5番・三塁」での起用を考えているそうだが、OBも含めて「マートンほど打てると思っている者は誰もいない」ともっぱらだ。テークバックでバットのヘッドが極端に投手寄りに入る打ち方を懸念するあるOBは、こう言う。