ポレダ急騰もマイコが心配 巨人外国人投手は明暗分かれる
日本ハムの大谷が162キロをマークして札幌ドームをどよめかせる中、巨人先発のアーロン・ポレダ(29)も左腕から150キロ超えの速球を連発。「結果は満足」と5回2失点で開幕ローテーションを手繰り寄せた。
高橋監督、尾花投手コーチの信頼度は高い。時期を見て救援に回る構想もあるが、内海は当落線上、手術明けの杉内が不在の中、当面は貴重な左腕エースとしてフル回転しそうだ。
昨季は8勝8敗ながら年俸は6300万円から1億6000万円に大幅アップ。巨人2年目はやる気に燃えているという。
「ポレダにとっては想定外の昇給幅だったようで、感激することしきり。球団や由伸監督に恩返しを誓っています。日本人に感覚が近い外国人。普通は年俸が大幅に上がると、途端にやる気を失ったり、複数年契約の場合は最終年しか働かないという助っ人が多いのに、ポレダはマジメ。心配なのはマイコラスの方です」(球団関係者)
■マイコラスは「最後が大事」
勤勉なポレダとは対照的に、関係者の気を揉ませているのが、エース格のマイルズ・マイコラス(27)である。昨季は13勝3敗で最高勝率のタイトルを獲得。オフに2年5億円の大型契約を結んだ。年俸は8050万円から一気に3倍増。が、キャンプに入ると、右肩痛を理由に早々に離脱した。先月中旬に精密検査を受けたものの、どこにも異常は見当たらなかったという。それでも本人が「痛い」と言うのだからどうしようもない。開幕は絶望。揚げ句、本人は「開幕より最後の試合の方が大事」と日本シリーズを引き合いに出す始末である。