高木京も“笠原人脈” 巨人賭博汚染で囁かれる「次の選手」

公開日: 更新日:

 今回の高木京の件だって、巨人の独自調査で発覚したわけではない。先月29日に週刊文春から野球賭博の関与を示唆する取材を受け、慌てて本人から事情聴取をしたことで事態を把握するに至っただけだ。賭けマージャン、賭けトランプが日常的に蔓延していたチーム内に5人目、6人目の賭博選手が潜んでいても不思議はないのである。

 現に福田ら3選手の無期失格処分を決めた際、NPB調査委の報告を受けた元東京地検特捜部長の熊崎コミッショナーは「捜査とは違い、調査というのは相手が任意で応じないと対応できない。組織的全容解明ができていないと認めざるを得ません」と言っていた。前回の3選手の処分で幕引きするつもりだった巨人も今になって、「うみを完全に出し切れていなかった」と言い訳じみたことを言っている。

 会見で記者から、「これ以上、他の選手が関わっている恐れはないと断言できるか」と質問された森田総務本部長は、「調査は難航している。簡単じゃないというのが実態だ」と返答するのがやっとだった。そのうえで巨人は、「今後はうみをすべて出し切り、信頼回復のために心血を注ぐ所存」と話したが、プロ野球を汚し続ける巨人の言葉にはもはや、なんの説得力も信頼性もなくなった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…