相手投手は初球直球宣言 高山の初打席が新星阪神の今季占う
第1打席にかかっているといっても過言ではない。
「超変革」をチームスローガンに掲げた金本監督。中日との開幕戦(京セラドーム)は、1、2番に新人の高山(明大)と3年目の横田を起用する腹を固めたようだ。
OBの中には「新人の高山は1番ではなく、7番で楽に打たせるべき」という者もいるが、高山はオープン戦で先発した13試合すべてでヒットを放ち、.327の高打率を残した。しかも、1打席目によく打ち、対応力の高さも示した。対左腕も11打数6安打、打率.545(対右腕は.268)と、苦手意識はない。
開幕戦に登板する大野は、球界屈指のサウスポー。すでに初球はストレートを投げると宣言している。ケンカを売られた高山が、初球を見事に仕留めればスタンドは大いに沸く。四球でもいいから1打席目に出塁すれば、オープン戦打率.393の2番横田も乗ってくる。
大野は「高山、横田の両選手を乗せたら、チームを勢いづかせるからまずい」と語り、現役時代は「新人殺し」が得意だった谷繁監督からは厳しい内角攻めを命じられているはずだ。高山、横田がピシャリと抑えられたら、周囲の期待感は予想以上にしぼむ。ベンチにとってはそのムードが怖い。