感覚だけを頼りに…タンデムで魅せる鹿沼由里恵の“神業”

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「以前はアルミ製のタンデム車を使っていましたが、1台50万円前後で買える半面、重さがありました。カーボン製に換えてからは、田中選手の上半身の強さもあって、軽いのにブレが少なく、安定した高速走行ができるようになりました。リオに向け、各国では自転車の開発競争が過熱していています。自転車の進化でタイムも短縮しますから脅威です。でも、私はこのタンデムで金メダルを取りたい。出場するからには狙っていかないと」

 現在、都内のネット関連企業に勤務しながら、自宅やジムで連日平均5時間に及ぶ練習をこなす鹿沼さん。

 田中選手に特注の愛車――“相棒”たちと共に今夏、五輪の頂点に挑む。

▽かぬま・ゆりえ 1981年5月生まれ。25歳の頃から「クロスカントリースキー」をはじめ10年バンクーバーパラ五輪7位入賞。12年からパラサイクリングをはじめ、14年ロード世界選手権で優勝。

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