G由伸監督も一目 元野球エリートが塾経営を始めた“原点”

公開日: 更新日:

 教育現場を目の当たりにすると、新たな問題にも直面した。自身が育った時代との指導法の違いである。

「私は経営者なので、生徒の学習指導はプロの塾長や講師陣に任せています。でも、今の子供たちと接して感じるのは、可能性や未来を客観視して、すぐに夢を諦めてしまう傾向がある。昔はプロ野球選手になれなくても『近づけるよう頑張ろう』という子供が多かったのに、今はそういう子は本当に少ないし、『とりあえずやってみろ』という指導は受け入れてくれない。目的を明確にして、こういう効果があるという具体的な指導をしないと動かないのです」

 桐蔭高時代の後輩に巨人高橋由伸監督(40)がいる。昨オフ、不完全燃焼のまま現役を引退。原前監督から重責を引き継いだが、副島さんはそんな指揮官と今も交流をしている。

「春季キャンプの時に沖縄に行って少し話をしました。現役引退が突然だったので、心配していたのですが、本人はもう現役への未練は全くない、と。それにキャンプは松井(秀喜)さんのおかげで、自分への注目が減って本当に助かったと話してましたよ(笑い)。ただ、由伸は高校時代から自分中心ではなく、人を立てる優しい性格。自分からグイグイと引っ張っていく感じではなかったので。これからはいかに監督として厳しくなれるかでしょう。私自身もそうなんですけどね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も