プロ注目も“鳥谷2世”の道険し 早大・石井なぜ評価低い?

公開日: 更新日:

 大活躍にも、プロのスカウトにはまだまだ物足りないようだ。

 9日に開幕した東京六大学。プロ注目の早大の遊撃手・石井一成(4年=作新学院)が10日の東大戦で、本塁打を含む3安打5打点と4番の仕事を果たした。

 早大OBの鳥谷敬阪神)と同じ左打ちの遊撃手。「鳥谷2世」としての期待は大きい。作新学院時代は3度の甲子園出場を果たし、ドラフト候補にも挙がった逸材だ。ネット裏には巨人、DeNA、広島楽天など複数球団のスカウトが視察に訪れ、巨人は複数人の目でチェックする念の入れよう。DeNAの吉田GM補佐は、「何より野球センスがある。バットコントロールも良い。フットワークもいいものを持っている」と話した一方、パ球団のスカウトは、「もちろんドラフト候補だけど、現状では3~4位レベルといったところ」と、こう語る。

「守備では送球に安定感がある。ボールにしっかり指がかかっているから、送球ミスは少ない。脚力も中の上で、守備範囲もそこそこ広いが、課題は体の強さ。バットの使い方はうまく、きれいなヒットは打てるものの、速い球に力負けしないような体の強さや粘りがない。たとえば明大時代の高山(阪神)はタイミングを外されたり、バランスを崩されても安打にできた。亜大時代の松田(ソフトバンク)も崩されながらも手首をうまく返して、スタンドに放り込む力強さがあった。守備に関しても、三遊間の深い位置から一塁へ強い送球ができるか。そういう部分が出てくると評価も変わってくるんだが……」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…