中日に“虎キラー”現る ビシエド豪打戻りサヨナラ2ランも
「ハンシンはオレの顔を見たくないだろうね」
17日の阪神戦。延長十回にサヨナラ2点本塁打を放った中日のビシエド(27)はナインにそう言っているそうだが、それもそのはずである。
福原が投じた外角の真っすぐを右ポールにブチ当てた今季6号は、阪神投手陣から放った実に5本目の本塁打。6試合の対戦打率は、.538という相性のよさなのだ。
「一発を狙わず、常にジャストミートを心がけている。最高の場面で最高のバッティングができた」
笑顔で殊勲のアーチを振り返ったものの、調子は下降線だった。ここまで打率.370、6本塁打、14打点とリーグの上位をキープしているとはいえ、この阪神3連戦の前まで10試合で打率.235、1本塁打、2打点。7四球とボール攻めに遭っていたことで、調子が狂いかけていた。
それが、開幕カード以来となる15日の阪神戦で4打数3安打1本塁打と爆発。カモを相手に豪打を取り戻し、この日はチームを今季初の同一カード3連勝に導いた。
「ビシエドひとりに助けられたようなもの」
そう言った谷繁監督も阪神サマサマだろう。