史上初の開幕3戦連発 中日ビシエドは凡打も見る価値あり

公開日: 更新日:

 打たれた藤川球児が思わず苦笑いを浮かべるほどの当たりだった。

 27日の阪神戦で中日のビシエド(27)が、3戦連発となる3号ソロ。高めのカーブをとらえた瞬間、打球はライナーでバックスクリーンに突き刺さった。新外国人に限れば、開幕戦からの3試合連続アーチはプロ野球史上初の快挙である。

 25日の開幕戦でいきなり周囲の度肝を抜いた。決勝適時打にダメ押しの本塁打で5打数2安打2打点。試合後に報道陣から4番の大活躍を問われた指揮官はしかし、「あのショートライナー、見た?」と真っ先に三回の凡打に言及した。

 1死満塁の好機で低めのフォークボールに体を泳がされながら、凄まじい打球が阪神遊撃手の鳥谷に一直線。谷繁監督の「打ったと思ったら、ショートが捕っていた」という表現は大げさではなく、低くはじき飛ばされた打球は、鳥谷が手を伸ばしてようやく捕球できる高さまでホップした。

「スイングのスピードとパワーは、過去の助っ人外国人の誰と比べてもトップだと思う。7年間で178本塁打を放ったブランコ(現オリックス)を発掘し、本塁打王3度のT・ウッズを連れてきた森ヘッドコーチが、オフにビシエドとの契約をまとめて帰国するなり、『久しぶりにとんでもないのを見た。ウッズみたいな感じ。とにかくスイングスピードが速い』と興奮気味にまくしたてたほど。メジャー通算66本塁打をマークした一方、通算出塁率が3割を切る(.298)粗さが不安視されたとはいえ、開幕カード3連発は右翼、左中間、この日の中越えと打ち分けたもの。対応力はあるし、いずれにしろこのパワーは相手投手にとっては脅威でしょう」(チーム関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した