日本にプラス? 薬物疑惑でロシア「リオ不参加」の可能性
「追い風」となるか。
陸上界における組織的なドーピングが発覚したロシアのドーピング検査機関の所長だったグリゴリー・ロドチェンコフ氏が12日、米メディアに組織的な検査の不正を告発した。
すでにロシア陸連は国際陸連から資格停止処分を受けているため、ロシアの陸上選手のリオ五輪参加はさらに厳しくなった。ロシア選手のリオ参加の可否は、6月17日に行われる国際陸連の理事会で正式に決まるが、この国では陸上以外の競技でも不正が疑われている。
世界反ドーピング機関(WADA)の理事の中には、「他の競技の選手もシロであると証明できなければ、すべてのロシア選手の五輪参加を許すべきではない」という声もある。
ロシアは前回のロンドン五輪で、金24、銀26、銅32の計82個のメダルを獲得している。金を取った男子柔道(3個)、男子レスリング(3個=グレコローマンとフリー)、女子レスリング(1個)、シンクロのデュエットと団体などは、日本のライバル競技だけに「ロシア不参加」を熱望する選手もいるはずだ。
もちろん、ロシア選手が欠場してもメダルが取れるとは限らないが……。