不振の阪神鳥谷に恩師がエール 「記録より調整も選択肢」

公開日: 更新日:

「どっか悪いとこでもあるんかなぁ……」

 心配そうに語るのは、元早大野球部監督の野村徹氏(79)。阪神鳥谷敬(34)の恩師である。開幕から精彩を欠き、打順は21日の広島戦から7年ぶりとなる8番に降格。25日のヤクルト戦では左翼席に2ランを放つも、その前の打席は2打席連続三振。打率.244、3本塁打、22打点。打撃の調子はなかなか上がらず、4度のゴールデングラブ賞を誇る遊撃守備でも捕球ミスが目立つ。ここまで1658試合連続出場、626試合連続フルイニング出場を続けているが、「スタメンから外すべき」という意見も出始めている。野村氏に話を聞いた。

――鳥谷の状態をどう見ていますか。

「今、教え子の中で一番気にして見ているんです。本当のところはわからないけど、打撃の状態も良くないし、あんな守備をする子じゃない。まだ34歳。普通にやれば打率.280は打てると思ってるんですけどね」

――原因はどこにあると感じていますか?

「捕手からの二塁送球を受け損なったりと、ミスが目立つこと自体考えられない。大学時代からあまり感情は表に出さないけど、強い気持ちでやってきた。人一倍練習して、人一倍ケアをしてきたし、股関節が柔らかく懐が深いのが長所だった。だから下半身かどこかを痛めて我慢しながらやってるのかなぁと。去年も肋骨を骨折しながらプレーし続けたようだし、痛い、かゆいは一切言わず、ずっと試合に出続けてきたんですから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…