外国人プロVまるで無視 大手紙が男子ツアーの足引っ張る
画家の山野辺進氏がこう言う。
「新聞で趙の初優勝を知りましたが、ゴルフファンが読みたいのは結果よりもむしろ内容です。元特殊部隊なら過酷な訓練を積んでいるでしょうから、肉体的にも精神的にも相当タフなはずです。その経験がゴルフにどう生かされているのか。ファンならずとも興味のあるところです。それをどう引き出して伝えるかが、メディアの仕事です。聞いてもつまらない話しかしない日本人プロの話よりも、よっぽど面白い話が出てくるかもしれません。それを日本人だから、外国人だからと、報道スペースの大小をはじめから決めつけるのがおかしな話です。イチローが何安打放ったが、試合の勝ち負けを書いていないのと同じ類いの話です。メディアの一方的な都合で、読者のニーズに応えていません」
無名外国人プロが勝ったら扱いは小さくてもいいという安易な大手メディアの報道姿勢は、国内男子ツアーの足を引っ張っているのと同じだ。