明大が大学選手権で初戦敗退 ドラ1候補エース柳で勝てず
35年ぶりの優勝を狙ったシード校の明大が、まさかの初戦敗退だ。
先発の斉藤は関西国際大打線を相手に6回無失点と試合をつくったものの、打線の援護がなく七回からはドラフト1位候補のエース・柳裕也(4年・横浜)がマウンドへ。3イニングをピシャリと抑えるも、味方打線はここでも沈黙。結局四回から九回まで無安打だった。
両チーム無得点のまま延長戦へ突入。1死満塁から始まるタイブレークでは、頼みの柳がカーブをレフト線に落とされ、さらに内野ゴロで2点を失った。その裏1点を返すも、走塁ミスなどで及ばなかった。善波監督が「野球になっていない」と言えば、主将でもある柳は「1本出してはいけないところで、出してしまった。東京六大学の代表として申し訳ない気持ち」とうなだれた。
春季リーグには、広島、阪神など、複数球団のスカウトが柳を視察。140キロ超の切れのあるストレートとスライダーを絶賛していた。この日の敗戦で評価が下がるわけではないが、野球選手は勝ち運も大事。1学年先輩の高山は、4年時に春秋とリーグ優勝を逃し、05年以来優勝から遠ざかっている阪神に入った。柳はどこの球団から指名されるか……。