35歳・田臥が合宿で際立ち…バスケ男子代表のお寒い現状
4大会ぶりの五輪出場を果たした女子とは異なり、男子バスケはお先真っ暗だ。
この日(8日)は都内で世界最終予選(7月4~9日=セルビア)に向けた合宿を公開。14日からの中国遠征、2度の合宿で最終メンバー12人に絞るとあって緊張感漂う中で行われたが、ひときわ存在感を放っていたのがベテランの田臥勇太(35)だ。
5対5の実戦練習では縦横無尽にコート内を走り回り味方のシュートチャンスを演出。173センチと最も小柄ながら、相手のDFに隙ができれば、積極果敢にシュートを打ち込むなど、初日から精力的。シュート、パスとも精度の高さは群を抜いており、海外勢に比べてサイズで劣る日本が目指す機動力を一人で具現化しているようだった。
ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)は5日に閉幕したばかり。選手の動きが鈍いのは仕方ないとしても、ベテランに引っ張られているようでは情けない限りだ。
選手の実力に加えて、日本バスケットボール協会、日本バスケットボールリーグの姿勢も疑問視されている。代表関係者によれば、昨季(15~16年)は五輪出場のかかる重要な年にもかかわらず、NBLのシーズンを中断したり、短縮するなどの措置を取らなかった。