リオ女子バスケ代表エース渡嘉敷に“ぶっつけ本番”の不安
04年アテネ大会以来、3大会ぶりの出場を決めた女子バスケットボールが昨6日、リオ五輪代表メンバー12人を発表。ポイントガード=PG吉田亜沙美(28)、3ポイントシューターでスモールフォワード=SF栗原三佳(27)の他、米プロリーグWNBAシアトル・ストームのパワーフォワード=PF渡嘉敷来夢(24)らが選ばれた。
スポーツマスコミによれば、今回の代表は史上最強だという。主将の吉田は「メダルへの挑戦をスローガンに日本らしいプレーを見せ、ファンに感動や勇気を与えたい」と目標を口にしたが、気になるのがエースの状態だ。今回の代表メンバーで唯一の世界規格である渡嘉敷(193センチ)がWNBAの日程の都合上(7月22日リーグ戦中断)、リオ開幕直前までチームに合流できない。7月17日から24日までのアルゼンチン・ブエノスアイレスでの強化合宿には間に合わず、同25日から予定されるブラジル・サンパウロ合宿から加わる見込みなのだ。
「このチームのエースは渡嘉敷」
選手がそう口を揃える通り、チーム戦術は長身PF中心だ。吉田主将も「私は(日本の所属である)JXで一緒だから分かっているけど、他の選手とどこまで合わせられるかが課題」と心配顔。
日本代表の内海知秀ヘッドコーチ(57)は「(渡嘉敷合流に合わせて)ブラジルで練習試合も組んでいる。今はWNBA開幕直後で頭がいっぱいだから、7月中旬にビデオなどで(チーム状況、戦術などを)伝えたい」としているが、ぶっつけ本番で世界の強豪相手にどこまで通用するか。