草創期のJを彷彿…新生男子バスケ“年金リーグ化”深刻懸念
「各クラブとも3年間は死ぬ気でチケットを売って集客を図ってほしい。言い訳は許さない」――。
日本バスケットボール協会の川淵三郎会長(79)がこう檄を飛ばした。
16日、今年9月に開幕する男子バスケットの「B.LEAGUE(Bリーグ)」が全36チームの球団社長を集めて決起集会を開催。Jリーグ創設時にチェアマンを務めた川淵会長は、「(観客動員数は)去年と比較して、『これぐらいでいいだろう』ではダメ。徐々に高めていこうという姿勢では絶対に成功しない。1年目からアリーナを満員にするつもりで励んでほしい」と訴えた。
同会長に呼応するように、大河正明チェアマン(58)は集客を図るため「技術面、メンタル面ともプロとして見本になる(外国人)選手を呼んでもらいたい」と米プロバスケットNBAのスター選手の獲得を呼び掛けた。
Bリーグは、限られた予算で運営しているチームが大半を占める。NBAの大物選手を獲得するほど資金に余裕はない。昨季までナショナル・リーグ(NBL)に所属した企業チームを母体とするクラブ首脳でさえ、「うちの身の丈では全盛期を過ぎた引退間近の選手を取るのがやっと」と口を揃える。