湯水の如く税金投じ 五輪バブルに浮かれる日本スポーツ界
これでは五輪バブルだ。
国際経済に大打撃を与えた英国の欧州連合(EU)離脱決定に続き、イタリアやオランダ、フィンランドでも「離脱」の声が多く、「この先は何が起こるかまったく読めない」と頭を抱える市場関係者は少なくない。
一方で景気のいい話に浮かれているのが、リオ五輪(8月5日開幕)の日本代表たちを取り巻くスポーツ界ではないか。
30日、陸上男子100メートル日本代表山県亮太(24)の代表決定会見が所属のセイコー本社で行われた。セイコーは、山県が決勝に進出するか日本選手初の9秒台を出せば、特別ボーナスとして5000万円相当の腕時計をプレゼントするという。
「9秒台のボーナス」といえば、同種目代表のケンブリッジ飛鳥(23)も、日本人初の9秒台をマークすれば、所属会社の会長が「1億円出す」と公言。女子柔道78キロ超級の山部佳苗(25)や競泳女子100メートル平泳ぎ鈴木聡美(25)など、約20人の代表選手を抱えるミキハウスも、種目や成績によって1000万円単位の報奨金を用意している。