湯水の如く税金投じ 五輪バブルに浮かれる日本スポーツ界

公開日: 更新日:

 文科省は、30個前後の金メダルを狙う東京五輪パラリンピックに向けて、メダル獲得が有望なレスリング水泳体操バドミントン、男女卓球など夏季五輪21競技を「重点競技種目」に指定し、その競技には予算を重点的に配分しているのだ。

■東京大会までに1000億円

 ある競技団体の幹部が言う。

「国は狙えるメダルの色によって使える金や支援に差をつける。例えば、マルチサポート(注)のターゲット競技に指定されて国のバックアップを受けても、五輪の出場権を逃せば指定を解除される。逆に、ABCと3区分あって、最下位のC指定の競技でも、五輪に出ればBやAに格上げされる。金メダルが期待されるA指定になれば、強化費の額はもちろんですが、支援や研究開発だって最優先される。五輪本番で選手たちの調整拠点になるマルチサポートハウスの利用に関してもです。リオや東京五輪の結果は競技人口に直結する。金はいくらあっても足りません」

 要するに国が、各競技団体による税金の分捕り合戦を煽っているようなものなのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…