今季も増えた苦手投手 巨人“淡泊”打線は実績頼みがアダに
現在の巨人打線は3番から坂本、長野、阿部、村田、ギャレットと実績のある連中が並ぶ。各自の技量に任せざるを得ないメンバーだから、チーム単位の攻撃を指示しにくいということはあるだろう。淡泊に見える原因のひとつだが、そんな悠長なことを言っている場合ではない、というのが高橋氏の見方だ。
先に挙げた投手は、全員が好調を維持しているわけではない。例えば若松の今季の防御率は4.08、バルデスは3.38である。それが、巨人戦になると自信を持って投げてくる。巨人の打者を打ち取る術を確立しているわけで、逆に巨人はそれに対抗する術を持っていないということだ。
選手個人の技量だけではどうにもならないのであれば、攻略法を授けるのはベンチの仕事。同じ投手に同じようにやられていては、選手はもちろん、首脳陣の能力も疑われる。