今季も増えた苦手投手 巨人“淡泊”打線は実績頼みがアダに
前日(6月30日)の試合で巨人打線を完封した中日の若松は、直近の2試合でいずれも5回持たずにKOされていた。本人が「もう二軍かな」と言っていたほど状態が良くなかったにもかかわらず、巨人の各打者は手も足も出なかった。わずか2安打。三回以降は無安打に封じられた。昨年も1勝3敗だったこの若松に今季も巨人は2戦2敗。防御率1.69と抑え込まれているのだが、巨人がカモにされる先発投手は若松以外にもたくさんいる。
同じ中日では左腕エースの大野にも2戦2敗の防御率1.00、バルデスにも3試合で0勝1敗の1.71、吉見にも2試合(0勝1敗)で0.75とやられ放題。広島ではジョンソン、野村に2度の対戦でそれぞれ0.53(1勝1敗)、1.64(2敗)とヒネられ、DeNAの井納にも2戦2敗の防御率1.20とカモられている。
巨人OBの評論家、高橋善正氏は「今年の巨人打線は昨年以上に淡泊な印象を受ける。同じ投手にやられているなら、攻略するために全員が逆方向を意識するなど、チーム単位の策が必要でしょう。そういう工夫も見られない」と言っている。