ビシエド再生託す 中日“キューバ至宝”リナレス獲得の狙い
「日本に再び来られたことを感謝している。チームの役に立ちたい」
5日、「キューバの至宝」と呼ばれたオマール・リナレス氏(48)が中日の巡回コーチに就任。早速、指導を行った。
同コーチは、キューバ代表選手として五輪で幾多のメダルを獲得。02年から04年まで中日でもプレーしていた。落合GMが中日の監督だった04年には、監督と選手の関係で同じ釜の飯を食った。2人は現役でプレーしていた頃から親交があり、リナレスが来日した際に食事をし、プレゼントを贈り合う間柄だった。編成担当を兼ねる森ヘッドとも親交があり、交渉はスムーズに進んだようだ。
最も期待されているのは、主砲・ビシエドの再生だ。開幕直後の3、4月に9本塁打を放ち、月間MVPを受賞したが、6月は打率.184、2本塁打、7打点と急降下。キューバ出身のビシエドにとってリナレスは憧れの存在で、2人はすでに面談を行ったという。この日の広島戦でビシエドは第1打席で二塁打を放つなど2安打。技術とメンタル、両面のフォローが復活の契機になるかもしれない。