世界最速男が発砲事件 キューバ選手に“問題児”続出の真相
今度は発砲事件だ。
前日7日にレッズからドジャースへのトレードが合意に達したと報じられた世界最速170キロ左腕のチャップマン(27)の移籍が、白紙に戻される可能性が出てきた。
原因は今年10月にチャップマンがガールフレンドのクリスティナ・バルネアさんとの間で起こしたトラブル。彼女と口論になった際、激高したチャップマンがマイアミにある自宅ガレージに向かって、銃弾8発を発砲したというからメチャクチャだ。メジャーリーグ公式ホームページの「MLB.com」をはじめとする複数の現地メディアが報じており、MLBが調査に乗り出しているという。
キューバ出身の選手では、ドジャースの主砲・プイグ(25)も先月末にバーで乱闘騒ぎを起こしていたことが明らかになったばかり。13年にメジャーデビューを果たしたプイグはこの3年間で3度も危険運転の疑いで逮捕されており、米球界でも問題児のイメージが定着し始めている。
彼らはいずれもキューバからの亡命選手。筏に乗って海を渡る時代ではないとはいえ、密航業者やマフィアの手引きによって命がけで祖国を捨てる。そんな尋常じゃない経験をしたうえで、チャップマンは6年36億3000万円、プイグは7年50億4000万円もの大金を手にした。野球選手が国家公務員と同じ扱いのキューバでは、月給2000円から4000円がせいぜい。亡命で神経をすり減らし、目がくらむような札束を積まれては、こうした選手が出てきても不思議はない。