前人未到6冠へ 父親が明かすヤクルト山田の“素顔と本音”
「今年は、『シーズン50本ペース』とか、『6冠王』と話題になってますけど、チームが勝つことが一番と考えているのは間違いないと思ってます。テレビ中継を見ていても、本塁打を打った時の表情よりも、安打なしでもチームが勝ったときの方が本当にうれしそうな顔をしてますもんね」
■トリプルスリー達成も「まだまだこれからや」
7日のDeNA戦は、先制打を含む2安打を放ち、3試合ぶりに打点を挙げたが、チームは2夜連続の逆転負けで3連敗。山田は厳しい表情を見せた。去る3日の巨人戦では、50本塁打ペースに乗る28号アーチを放ちながら、「チームが勝つことしか考えてない」と笑顔はなかった。
自身の打棒とは対照的にチームは下位に低迷。重苦しいムードがチームを覆う中、自分の成績だけに注目が集まる。あおられる記録の重圧、自身の成績がチームに直結しない苦悩。そんな状況に本人はさいなまれているようなのだ。
6月は打率.346、10本塁打、28打点の成績で月間MVPを受賞したが、会見では、「自分でも本塁打はよく打っているなとは思うが、何で打てているのかわからない。本塁打にこだわりはないし、欲を出さないことがいい結果につながっているのかなと思う」と、控えめだった。