2打席連発 同級生の広島・田中が語っていた“菅野攻略法”
広島の田中広輔(27)が東海大相模高、東海大で同級生だった巨人の菅野智之(26)から2打席連続本塁打を放った。
28日の巨人戦。三回にスライダーを右中間スタンドへブチ込むと、六回には外角低めの153キロを流し打って左翼スタンドへ運んだ。「奇跡です!」とプロ初の1試合2発を喜んだ。
相手は防御率リーグトップ(試合前まで1・64)の菅野。が、この同級生に苦手意識はない。田中は以前、こう話していた。
「菅野とは相性がいいんですよ。球は速いし、キレもある。いい投手なのは長い間一緒にやってきたボクが、一番知っている。でも、タイミングが取りやすいというか、なぜか間が合うんですよね」
昨季は18打数7安打で対戦打率は.389。確かにキラーといえる成績だ。が、菅野は課題をそのままにはしない。今季は目の色を変えて同級生を抑えにかかり、これまで4打数無安打。それでも田中の頭の中には、昨季のいいイメージが残っていた。田中はこうも言っていた。
「昔から変わっていないのは、要所でスライダーを投げること。プロに入ってワンシームとかいろいろな変化球を投げるようになっても、今でもスライダーが一番自信があるんでしょう。これを狙っていかないと。全部の球を追いかけずに狙い球を絞ることは必須です」