メジャートップ15勝右腕が尊敬するイチローのひたむきさ
マーリンズ・イチロー(42)の大台到達はまたお預けである。2日(日本時間3日)のカブス戦は七回に代打で出場し、空振り三振に倒れた。敵地のファンからも歓声が上がるなど関心の高さをうかがわせるが、イチローの偉業に注目しているのは、メジャーリーガーも一緒だ。
1日現在、30球団中トップの15勝(1敗)をマークしているナショナルズの投手、スティーブン・ストラスバーグ(28)は、イチローに憧れて育った世代だ。09年のドラフト全米1位でナショナルズに入団。160キロの剛速球を武器に現在、地区首位を走るチームを牽引している。対イチローの通算成績は11打数4安打の打率3割6分4厘(3三振)と打ち込まれている。そのストラスバーグにイチローについて、今季好調な理由などを聞いた。
――メジャー3000安打達成が注目されているイチローをどう見ていますか?
「若い頃にアラスカ旅行の途中でシアトルに行ったことがあるんだ。マリナーズの試合を見たかったのだけれど、人気のヤンキース戦でチケットは完売で見られなかった。でもイチローのバブルヘッド人形をもらったんだ。彼は当時はシアトルの顔だったからね」